「勝率100%」のFXトレーダーというのは、私を含め多くのFXトレーダーが目指している、いわば一つのゴールだと思っています。
私もこの「勝率100%」にどうすれば近づけるのか考えながら、日々のトレードに取り組んでおります。
しかし、トータルで利益は残っていても、勝てるトレードがなかなか継続せず、勝ったり負けたりという状況が続いてしまいます。
私は「このままではいけない」と思い、このことについて真剣に考えることにしました。
すると、エントリーポイントが確実であれば、「勝率100%」に近づけるということに気付きました。
今回の記事はエントリーポイントについて掘り下げて吟味していきます。
いつも先生が日頃からおっしゃっている内容にはなってしまいますが、「知っている」を「できる」状態にするためにも、あらゆる角度からの検討をしていきたいです。
実際のトレードを用いた解説
先週の私の(失敗)トレードを例に、勝率100%を実現する理想的なエントリーポイントについて考察していきます。
まず、私が行ったトレードが下の画像の赤で示したものです。
安値で止まったと思って買ったのですが、思うように伸びていかず、日を跨ぐわけにもいかなかったので途中で決済しました。
この場面において、理想的なエントリーポイントは先ほどの画像の青で示したポイントだと思います。
なぜかというと、その時点から一直線で上昇しており、トレードするのに適しているからです。
では、どのように考えればここの上昇を取ることができたのでしょうか。
環境認識
まず、トレード時点での私の目線を明確にするために、環境認識を示しておきます。
上の画像はポンド円の4時間足です。
赤い縦線がトレード時点を表します。
誰が見ても上昇トレンドだと言えるような相場状況で、上昇後しばらく停滞している場面です。
全体的には、上昇の力がかなり強い相場と考えられます。
こちらは、1時間足です。
メインの環境認識は、1時間足で行います。
1時間足では、直近の横ばいの状況がよくわかるようになっています。
注意深く見ていくと、画像の赤い帯や、トレンドライン付近が下側の抵抗になっていることが読み取れます。
しかも、その水準は過去にも何度か垂直な(勢いのある)上昇が発生していて、買われる根拠が強化されているポイントです。
その他にも、フィボナッチやエリオット波動など根拠を多数見つけることができそうな場面です。
買いを考えるとすればここ、という状況です。
5分足
では、5分足で細かくエントリータイミングを計っていくのですが、今回のトレードの改善点を一つずつ考えていきます。
改善点1:直前の下降の勢いを無視している
まず一つ目が、「直前の下降の勢いを無視している」ということです。
この場面では、直前だけ見れば下降トレンドになっていて、買うとすれば下降の勢いが削がれるのを待たなければいけません。
しかし、私がトレードしたポイントは、直前の上昇が全て戻されてしまった直後であり、いくら安値を抜けていかないとはいえ、見送るべきところでした。
改善点2:もみ合っている状況でトレードしている
今回、私は画像で示したようにトレンドラインを引いてトレードしたのですが、丸で囲った部分を見ていただくとわかるように直前の相場が波を複数付けていてもみ合いのようになっています。
こういう形が出るということは、相場が上に行こうか下に行こうか迷っている証拠でもあります。
よって、このもみ合いがひと段落してから手を付けるべきでした。
改善点3:右下がりの200MAの下側で買っている
また、200MAを表示させると面白いことがわかります。
私のトレードしたポイントでは200MAが下を向いており、その200MAに頭を押さえられている状況になっていますが、理想的なエントリーポイントでは200MAを挟んで上下に動き、最終的に200MAも水平に近づき、そこにレートが乗っかってくるような形になっています。
この「200MAと値動きとの関係」も、エントリーする上で注意するべきポイントでした。
勝率100%のエントリーポイントとは
以上を踏まえて、理想的なエントリーポイントについて見ていくと、3つの改善点が全てクリアされていることがわかります。
ところで、この3つの改善点を全てクリアするために必要なことを「ひとこと」で表すとすれば、何と言い表せるでしょうか。
それは、「エントリーポイントはなるべく遅らせる」ということです。
これは先生の教えである「なるべく右側でエントリーする」ということとも一致します。
下降の勢いも、もみ合いも、200MAとの位置関係も全て時間が解決するものだということです。
勝率100%のFXトレーダーを目指すためには、「待つ」ということを学ぶ必要がありそうです。