FXトレーダーは未来を予測するのではなく、今の時点で最適な行動をとる。

上手なFXトレーダーのトレードを見ていると「この人、未来が見えているんじゃないかなあ」なんて思うことがあります。

私は勉強会に入る前や入会して間もない頃はそう思っていました。

しかし、実際にはトレードを学ぶにつれて、未来を予測してトレードしているわけではないということがわかってきました。

どんなに上手いトレーダーでさえ、決済するその瞬間まで相場のリスクにさらされ続けることには変わりないのです。

シナリオは刻一刻と変化する。

実際のトレード

今回は実際のトレードを用いて解説します。

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これは、今週火曜日に私が実際に行ったトレードです。

実際には買いでトレードしていますが、このトレードの直前まで、自分が立てたシナリオでは売りの方をメインに考えていました。

それでは、シナリオの変化を見るために、週明けから1時間足で確認していきます。

最初のシナリオ

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週明けで相場を見たのが、大体画像の赤線辺りです。

トレードしたタイミングを矢印で表しています。

この下に私が立てたシナリオを書きますので、自分で考えたい方は頭の中で週明け時点でのシナリオを作ってから読み進めてみてください。

私が立てた最初のシナリオは、こうです。

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まず、チャートの左側を見ると(4時間足なども見ればもっとよくわかります)、強い下降トレンドが発生していたことがわかります。

その後一時的に上昇しています。

つまり、現在の相場は下降トレンド中の戻しの相場であるといえます。

戻しの相場ということは、世界中のトレーダーが次に売るチャンスを待っている場面で(戻り売り、と言ったりもしますね)、買いはどちらかというと一時的な動きであるためリスクは高めになります。

そんな状況ということを頭に入れながら、画像の青い四角で囲んだ辺りを見ます。

すると、それまで戻しの上昇トレンド(高値、安値とも切り上げている状態)が続いていたのが、一気に下降して直前の上昇を全て戻してしまっています。

これは、下降の勢いが強いときに現れるチャートの形です。

しかも、全体的には戻り売りを狙っている場面。

となると、この時点で最も考えられるのは大きな下降トレンドが再開して、このまま下降していくシナリオです。

月曜日のシナリオ

しかし、月曜日の時点でそのシナリオは否定されました。

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月曜日の間に、下降に対してかなりの割合戻されてしまったのです。

ここで、なぜこのような値動きになったのかを考えます。

すると、直前にも同じような価格帯で同じような値動きがあったことに気づきます。

画像の2番のところは特に特徴的な動きをしていて、急角度なV字を描いて上昇する意志を見せています。

1番のところは、上昇トレンド中の押し目になっています。

ということは、この価格帯(画像の黄色い部分)にはレートを下から支えるような壁があるという仮説を立てる事ができます。

しかし、全体の流れとしては売りを待っている場面です。

私はこの時点でもまだ売りで考えていました。

確かに下に壁はあるかもしれないが、壁から離れたところ、つまりもう少し戻したところからなら壁の水準に向かってそこまで売っていけるかもしれない。

これが月曜日の相場を見て立てたシナリオです。

トレードの最終的な判断。

しかし、結果的には売るには至りませんでした。

それは5分足を見るとわかります。

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画像の点線から左側は月曜日です。

これを見て、最終的に売りではなく買いという判断をしました。

まず、上昇の仕方を見ると、ところどころにかなり長めの陽線が出ています。

そして、上昇した後もなかなか売りが入らず、長時間高い位置で停滞しています。

最後に、いきなりスッと下げてきて、それも勢いが出ずに止まってしまいました。

私はここで買いました。

つまり、直前の上昇に対してあまりにも下降の力が弱いんです。

しかも、1時間足で確認したように下側には何か壁があるような動きが出ています。

これではいくら事前のシナリオで売りメインだったとしても売るのは難しいですし、むしろ買っていくという風にシナリオを変更したほうがトレードしやすい場面です。

FXトレードは未来を予測して行うものなのではなく、リアルタイムで最新の情報に更新し続けながら、その時点で最適と考えられる行動をとるものなのです。