
FXのトレードにエリオット波動は使えないという人もいるようです。
私個人としては、FXで勝ちトレードをするための方法というものはたくさん存在すると思うのでそういう意見もアリかもしれないとは思います。
(私自身はFXトレードにエリオットは使えると思いますが)
「FXにエリオットなんか使えない」と思っているトレーダーがいるとして、どのようなものなら使えると思っているのでしょうか。
また、わたしはFX勉強会でどのようにエリオット波動を扱うべきと教わっているかについて、しばし、考えてみました。
目次
「FXにエリオットは使えない」となると「つかえるモノ」ってなに?
ここが今回の結論になりそうなのですが
「FXトレードにおいてエリオット波動が使えないモノ」とするならば(あくまで仮定ですよ)どのようなモノがあればFXで儲けられることになるのでしょうか。
例えば、エリオットが使えない理由として挙げられそうなものといえば
- 理論通りに値が動く場合もあれば違う場合もある
- 後付ならなんとでも言えるが、リアルタイムで判断するのが難しい
この辺りが大まかな理由なのではと思います。
ということは
- かなりの高確率で理論通り(予測した通り)に値が動く「確実性」
- リアルタイムで判断できる「わかり易さ」
この二つが理想的な、いわゆる「聖杯」ということになります。
わたしが頭が悪いだけなのかもしれませんが
そのようなものは、おそらく存在しません。
理由としては‥
- 「特定の条件の時に特定の結果が必ず出る」みたいなものは、ちょっとでも条件が変わるとまるで使い物にならなくなると思うので・・
- こんな情報化が進んだ世の中で、そんなものがあるのに広まらないわけがない(わたしが情弱なだけかもしれないけど(笑))
- そんなものがあったら何だかんだで多くの人に広まって、逆に誰も儲からなくなるという矛盾が発生しそう
うーん、説得力に欠けるかもしれません。
エリオットについての話題からチョイと発展(脱線?)してきていますが
「FX勉強会には、あからさまに勝てるようになっている人が多くいる」
「フィボトレードを学べば、やればやるだけ、自分も勝てるようになっていると実感している」ので
わたしにとっての結論は、どちらかというと無さそうなモノに時間やお金はかけたくないという答えになりました。
これは現実的で合理的な選択です。宣伝だとかなんだとかを抜きにして。
つまりは
ある特定の理論のみで儲けられるようになれるというのは幻想なんじゃないか?
無さそうなモノを追って一生が終わる可能性があることより、実際に結果が出せそうなものに挑戦するのって、当然の選択です
ということです。
毎週のように書いてますが(笑)目的意識は大事です。
ものごとの視点や方向性を間違うと地獄をみます。
FXでエリオットが使えない時はあります。使わなくてもいいんです。
エリオットに対する考え方一つとっても、フィボトレードにはそこらへんの個人の能力を遥かに超えた知恵や経験が詰まっています。
この下の項の「使いこなす」というところと通ずる部分でもありますが
- エリオットが使えない時があることはわかっているし
- 使えない時は使わなくてもいいし
- エリオットが理論通りにいかない事によって「使える・勝てる」ということになるときも有る
先ず、FX勉強会の手法はエリオットだけではありませんし、エリオット単体でどうこうしようという事はほぼ無いので、使えるときだけ上手く利用するだけです。
フィボトレードは勝率100%も十分に実現可能な手法なのですが、それを成しているのはいくつかのインジケーターや理論などの「思考法や知恵の組み合わせ」みたいなものです。
エリオットなどの○○理論みたいなものの内容をアカデミックに探究することは、必ずしもFXで勝てるように成る事に寄与しません。
むしろ的外れである場合が多いと思います。
例えば、自動車のスペックや先進技術や「どっかのネットかなんかで拾ってきたクソ知識」を偉そうにペラペラしゃべる人がド素人丸出しの運転をしていたり、ろくすっぽ車庫入れも出来ない。
趣味や個人の自由の範囲であれば何でもいいし好きにやればよいのですが、自動車を上手に動かす事や性能を生かすという事に、知識が何も生きていないという例えですよ。
先生のブログに『投資に関する学術的な書籍や資料などは「勝てるようになった人が新たなアイデアや考察を深める為に」読むんですよ』という記述があります(原文ではありません)
このひと言が全てです。
FXでエリオットが「使えるかどうか」ではなく、使いこなせているか?です。
上記3番の「理論通り・予測通りに動かなかったことによって『使える・勝てる』ことになる」
これは、学びたての頃からしばらく気付けなかった(今はやっとヨチヨチ歩きくらい)勝てるようになる為のちょっとしたキーポイントなんじゃないかと思います。
まず最初にわたしが教わっているFXの勝ち方のひとつに
今の状態を認識して→次の動きを仮定して→実際の動きを確認する
というものがあります。
先日、先生のYouTubeで新春CS大会が行われました。
2019年8月15日のポンド円を例として使います。
細かな分析は省きます。
朝一の時点で上昇エリオット4波終了かな?という状態、5波の上昇を買いたいです
そこで大き目の上昇が発生します、これを細かな分析などを駆使して獲れたのであればそれも間違いではありません。
しかし、この大きな上昇が出た事によって上昇したという証拠が1番目の「状態の認識=環境認識に加わります」
そして、5分足レベルの0-1-2-3と上昇3波に見えることによって
5分足の1波の高値まで「伝説の5波のカタチ」とかで落ちて来てくれたら、高確率で買えるのでは?しかもフィボナッチリトレースメント61.8とか200MAがあるし。
と、2番目の仮定が出来上がり、待ち構えて観察することが出来ます。
そして最後の3番目。
結果的に、伝説の5波と1波の高値と200MA(おまけだけど)が◎で、フィボナッチリトレースメント61.8は直前にびったし効いていたのと200MAにタッチしに行ってすぐV字で上昇した「ひげ扱い」的な動きなので〇なのではないでしょうか。
ここまでが、仮定通りで予測通りのパターンです。(長くてすみませんね)
FXで超高勝率を実現する「ということは」という思考法があります。
次は、理論通り・予測通りじゃないのに「エリオットは使える」というパターン。
『と、いうことは』
これは、先生が動画などで御指導されている時によく耳にする言葉です。
9日の時点で上昇しきったところまでを見ると、大きく強い下降から反発上昇し、下降FR61.8を上抜けたのか??と思いましたが・・。
上昇エリオットとして見ると、上昇に対して3波終了後の下降が短時間で勢いが良く、強いように見えます。
1波の高値で下げ止まってもいません。
さらには下抜けたところから調整波のような上昇5波が、1時間足の下降FR61.8付近に向かっているようにも見えます。
上昇するかと思っていた仮定が無くなり、下降が優勢だという証拠が集まりだしています。
『ということは』
この上昇は1時間足レベルの大きな下降に対する調整波であって、もう売り目線で仮定を立て直した方が良いということになります。
1時間足の下降FR61.8で3回上昇が止められ、3回目は小さな上昇エリオット5波も完了しています。
さらにおまけの200MAもあり、全然上がらない横ばいが下降に転じていきます。
横ばいから上昇しようとするけど「上がれないカタチ」という証拠がそろった矢印の辺りで売りエントリーするのがベストだと思います。
最初から上昇エリオットだと思わずに下降の戻り売り狙いとして見ても良いとは思いますけどね(笑)
このパターンでは上昇エリオットのように見えたところから上昇の5波が殆ど無いまま下降に転じましたが、エリオットが最初に思った通りに行かなかったというだけで「エリオットは使えない」わけではありません。
上昇の5波は無いわけでは無く、超ちょびっとだけだっただけですしね。
ここで買って負けてしまったりとか、勝てるようにならないのをエリオットのせいにしてはかわいそうです。
でも一番かわいそうなのは「エリオットなんか使えない」と思っている人かもしれませんね。