
先生のYouTube動画やブログ、勉強会メンバーの方達のブログで今まで散々紹介されているフィボナッチリトレースメント。
主に押し戻りを測るツールです。
当て方や重要な数値設定は、ご存じだと思いますのでここでは省略します。
FXで一番大事なのは値動き(ローソクの集合体)です。
形作られてきた事実=チャートの左側が最も重要なのは間違いありません。
その今まで形作られた事実に対して、未来の値動きがどのようになるのかを視覚化できるのがフィボナッチリトレースメントだと思います。
例えば上昇相場の場合。
押し目からの買いを狙いたいですよね。
押し目=フィボの意味ある数値までの戻しを待つ。
上昇した事実に対して押し目を視覚化できるという事です。目安を教えてくれる。
押し目までの到達の仕方を見る事が出来る。
そしてもう一つ。FXトレーダーの仕事は値動きの意味を考えて、相場の自然な流れに乗る事。
先生が常々仰られている事です。
フィボナッチリトレースメントは、ただ単に押し戻りを測る為だけでなく、値動きの意味を考える為になくてはならないツールなんです。
FX最強ツール!フィボナッチリトレースメントを使って値動きの意味を考える。
2020年12月3週目のポンド円です。
週明け上に約150pipsの窓が開きました。
いわゆる『窓埋め手法』というのはFX勉強会では教えられていません。
1本の長いドーンとした陽線と見ます。
上の画像、窓埋めを狙いに売りに行きますか?
- 窓開け後の上昇を逆V字で戻した
- 200MAの下側に潜り込んで直前の安値を若干割った
- その戻しがいつものエリオット的な5波っぽい
- TLも効いてそうだ、窓埋めチャンス!!
確かに窓が開いているのは事実だし、5分足だけ見ていると「あ、なんか売れそうかも?」と思うかもしれません。
何も考えずに売りばかりを狙ってしまうと痛い目を見てしまいますね。
しかしこの場面でフィボナッチリトレースメントを使えば、また違った相場の見方が出来るはずです。
4時間足
- 何度も高値を抑えられて越えられず下げてきた
- 直前を見ると下降が強い
- しかし下げ止まった所が上昇フィボ61.8
- トレンドラインもきれいに効いてる
1時間足
窓開けは長い陽線だと見て下さい。
すると1時間足直前下降のフィボナッチリトレースメント61.8%まで一気に上昇しています。
直前の下降に対して時間を掛けずに一気にです。
どこから上昇してどこまで上昇したのかがポイントです。
という事は=値動きの意味としては上昇の勢いが強い。と取る事が出来ます。
となれば安易に売る事は危険ですよね。
5分足にもフィボを当ててみます。
上昇のフィボ38.2で抑えられています。
時間を掛けてもフィボ38.2を下抜けていく事が出来ず、3回止められました。
という事は=もう下には行けません。と取ることが出来ます。
しかも3回目の所で1、2、3といつもの分かりやすい形が出ました。
窓埋めを狙って絶好の売りチャンス!と見ていた所が実は絶好の買いのチャンスだった、という事になります。
フィボナッチリトレースメント一つ引くだけで、相場の見方が変わります。
FXフィボナッチリトレースメントを使って自然な流れに乗る!
その後の動き。
上昇フィボ38.2で3回止められてから実際に上昇しました。
じゃあ戻しから買えるかも?と考えるのが自然です。
ここでもやっぱりフィボナッチリトレースメント。
押し目までの形を見ます。
時間を掛けずに一気に下げてきたら押し目買いは諦めるか、もしくはしばらく様子見となります。
エリオット的な波を付けて下げてきました。
ダメ押しの5波目がピッタリ、フィボ61.8で止められました。
勢いのいい陽線が出た所で買い。
前回の高値辺りまでキレイに伸びたという事は狙っていたトレーダーが多くいたという証拠です。
全ての相場状況で、ありとあらゆる所で、フィボナッチリトレースメントが絶対に機能するという事はありませんし、フィボの数値があるから何も考えずに売り買いします!でもありません。
冒頭にも述べたように一番大事なのは値動きであり、その意味をトレーダー自身が考える事にあります。
それでいて初めてフィボナッチリトレースメントの効果が発揮できるのではないでしょうか。
フィボナッチリトレースメントだけでなく、相場に有効に機能する他のツールでも同じように、活かすも殺すもトレーダーの使い方、考え方次第です。