
FXで爆益を得るというと『1撃100pips超!とか』『誰でも簡単に1000pips(以下略)』という感じを思い浮かべてしまう人は要注意です。
近頃ではアメリカの大統領選挙も行われましたが(というか、未だ終わってないようですが・・)「爆上げになるのかな?どのタイミングかな?」なんて発想をもし少しでもしてしまうようなら改めるべきです。
なぜならば、たとえイベント事で一発300pips1000pipsとか獲得できたとしても(できたとしても、ですよ)「FXで得られる本当の爆益」に比べたら金額的にとても小さく・勝率もあやしく・継続性も有るとは言えません。
「FXで得られる本当の爆益」を得るために、確かな技術、そして極意を学びましょう。
目次
FX学習者が陥る罠「カーブフィッティング」を意識する。
FX勉強会のmilk先生がYouTubeに動画を投稿され始めてから1年になるそうです。
1周年おめでとうございます!
去年の年末の時期といえば、わたしは、先生のブログや動画に出会い、本気でFXを学ぼうと思い立った時期でもあります。
この約1年で一番大切に感じたことといえば「やはり素直に学ぶことが爆益への近道になるんだな」という点です。(学習の「量」は別の話として)
具体的に言うと
- きちんとした「勝てる手法」だけを一途に学ぶ。
- 「勝てる手法」を正確に体得する。
- 手法上のルール、自分で課したルールを厳守する。
文字にすると堅苦しいですが、その3ステップです。
とても簡単な話ですし何度も聞いたことがあるかもしれませんが、わたしはこの「素直に学んで素直に実践する」というのは本当に難しいなと思います。
例えば超高性能な家電を買ってきて説明書通りに完ぺきに使いこなす風に表現すると
- 目的を果たすのに十分以上なモノを買ったわけですから、粗悪品も粗悪品じゃないものも、とにかく一緒に使うのはやめましょう。混ぜて使えるほどのスキルはあなたにはありません。場合によっては命を落とします。
- 性能を十分に発揮できるように、正確に使えるように、頑張って使用方法を叩き込みましょう。少しでも見落としたり勘違いしたりすると本来の性能を発揮できませんし、場合によっては命を落とします。
- 使用方法などについて決められたルール、もしくは自分で決めたルールに関しては、必ず厳守することを何度も振り返り誓いつつ運用しましょう。ルールを破ると、延々と成長できない日々が続いたり、場合によっては何度も命を落とします。また、ルールを厳守しないと「己が道を踏み外している事に気付かない」恐ろしい日々をさ迷い歩く可能性が高くなります。
がんばろう・勝とうとする工夫や応用が、意図せず余計なこと=カーブフィッティングという罠に嵌ってしまう事がわたしにはよくありました。
先生がよくおっしゃっている「いつも同じことをする」「変わったことをしない」
これこそ、爆益を末永く得るための極意だと考えます。
勝とうとする気持ちが目先の勝ち負けに振り回され過ぎて、大切な基礎基本を曲げていないかという観点は、いつも持ち合わせたいです。
カーブフィッティングを排除した、基本に忠実なケーススタディ。
今回はYouTube投稿1周年企画として秋のCS添削祭りと題した『一般の方のケーススタディを添削させて頂く』企画に乗って、わたしも3名の方のCSを添削させて頂きました。
そこで改めて一番大事だなぁと感じた事が基礎基本を大事にするということです。
ケーススタディは過去も未来も見通せた状態で最適なエントリーポイントを学ぶ、とても優れた学習法なのですが
- フィボトレードのルールのみに基づいてエントリーポイントを選定する。
- リアルタイムでチャートを見ていた時にそのエントリーポイントを認識できるかという観点でエントリーポイントを選定する。
この2点を外れてしまうと、せっかくの最強の学習法もただの形式的なものになってしまいます。
FXそのものが、大きな値動きがあるとついどうにかして獲りたくなる傾向にあるものなので「ルールに基づいてトレードするから爆益が継続する」という価値に気付きにくいともいえます。
わたしなりに、フィボトレードの基本を大切にして添削してみました。
秋のケーススタディ添削祭り!
Aさん2019年6月26日
Aさんへの添削のポイント
日足
フィボナッチリトレースメントをあてることは悪い事ではありませんが、これは上昇の戻しを見るあて方です。61.8より深いので下降が強いという見かたも出来なくはありませんが。
78.6という数字は、61.8より深いという見方以外に意味を求めない方が良いと思います。
どれだけ下げているかという目安はフィボナッチエクスパンションをあてるべきです。
4時間足
「下降した先っぽの売りは危険」という点は良いのですが、何を根拠に先っぽとするのか、フィボナッチエクスパンションの数値などの目安が欲しいです。
「短期的な買い」は出来るかもしれませんが、3回止まっているように見えるのが根拠であって78.6という数値は目安にはなりません。
38.2や61.8より深いので、下降が強い印象になります。
1時間足
レンジ戦略という見かたは微妙なところだと思います。
レンジ戦略の場合は、出来るだけ下限ギリギリからの買い・上限ギリギリからの売りを狙いますが、この場合は下げ止まりを確認してから押し目買いでも良いと思います。
1時間足レベルで3回止まっているというのは、大きな山2つに対して3回下げ止まっていると見た方が1時間足の見方としては良いと思います。
トレンドラインと下降FE161.8はとても良いです。
5分足
高値更新からの4回目のバウンドでエントリーは、毎回高値更新とか4回まで待てるかという懸念があります。
どういうパターンの時が3回目でエントリーで、どういう時が要注意か、精査が必要です。
200MAに乗っかる形や、下側トレンドラインは良いと思います。
その他
フィボナッチをたくさん使ったりラインだらけにするのが良いというわけではありませんが、下降FEや上昇FRなど、エントリーポイントに適しているかどうかを推し量る目安は他にもあるので、出来るだけ見つけて取捨選択していくと良いと思います。
Bさん2020年1月2日
Bさんへの添削のポイント
4時間足
かなり強い上昇が下降に転じた根拠の1つに、左側から上昇エリオットが完了したことが挙げられると思います。
下降エリオットと下降FRを見る観点はとても良いと思いますが
①1時間足で見るべきスケール感
②大きな時間足で見るFRやFEは最高値or最安値から引く方が良いかも
1時間足
下降エリオット&上昇エリオットの観点はとても良いですが、波の完了は確実に確認できるまでは完了したと見ない方が安全です。
このトレンドラインはNGです。最低でも2点を通るラインを引いて3点目からが効いていると見なす事が出来るようになります。
トレンドラインは一番太くし、背景として表示します。
5分足
小さな上昇エリオットや下降FR、トレンドラインの引き方も素晴らしいと思います。
ここでは1時間足のトレンドラインは不要であると思います。
利確ポイントが正確に引かれてないのでわかりませんが、5分足の下降FEなどで良いと思います。
その他
FRの引き方に注意が必要です。トレンドラインの引き方や線種に注意が必要です。
先生の設定やその理由を復習するとグレードアップします。
利確のポイントも再考してみると良いと思います。
ひとつのトレードで最大に獲ることを考えるより、常日頃、安心確実に利確出来るポイントを目指すことでスキルアップすると思います。
波形が一部XMのMT4と違うので、サーバーか取扱業者が違うのでしょうか??
出来るだけ先生と同じ設定で学習した方が、同じ波形を見て学べるのでお勧めします。
(わたしが勘違いしていたらごめんなさい)
Cさん2019年10月28日
Cさんへの添削のポイント
4時間足
左側に何もない時や波のスケールが大きい時は日足で全体像を確認すると良いと思います。
上昇FEは良い目安になると思います。
5波と言っているので上昇エリオットを意識しているのだと思いますが、5波完了で落ちるのでは?という予測や波形のシナリオ立ては良いと思います。
ひげ先からの「3度止まっている」という見かたは危険です。
出来上がったチャート以外はなるべくフィボツールを当てない方が良いかもしれません。(考察段階で当ててみて予測するのは悪いとは言えませんが)
1時間足
トレンドライン類が細すぎます。先生の設定とその思想を復習してみるとスキルアップします。
「青ラインを超え云々…」はフィボトレードの手法的な見かたでは無いのと見ている範囲が狭すぎです。
黒ラインが壁になるという警戒は悪くはないかもしれませんが根拠は乏しいです。
「売るならいったん下げないと売れない」という発想は良いと思います。
5分足
「ずっと下げ止まっているから買えるかも」「理想は高値更新からの押し目買い」
これは悪くない見かただと思います。
しかし下降FR61.8辺りで上げ止まっているという見方もできるので慎重さが必要です。
小さな下降エリオットと下側トレンドライン&200MAのエントリータイミングは良いと思います。
利確が上昇FE161.8がきれいに効いていますが、この局面でノビノビと伸ばせるものかと考察してみる余地はあるかもしれません。
上位足のトレンドラインはここでは不要だと思います。
その他
微妙にXMのMT4と波形が違いますか??(勘違いだったらごめんなさい)
出来るだけ先生のチャートと同じ見え方にする事で真似がしやすくなります。
設定等の見直しをするとグレードアップできそうです。
トレンドラインの線種や表示法も見直した方が良さそうです。
せっかくフィボトレード的な正しい見方をされていると思いますが、フィボトレード以外の見方も混ざっているような気配もあります。(勘違いだったらごめんなさい)
再度、手法の復習をCSと併せることでスキルアップできます。
秋の添削祭りによせて
添削をさせて頂いてブログにアップするという事がこれほどにも自身の勉強になるとは思わなかった!というくらい、たくさんの気付きを頂きました。
添削をさせて頂いたとはいえ、わたしはまだまだヒヨッコ学習者です。
発案運営をして頂いた先生。添削をさせて頂いたAさんBさんCさん。
勉強会サイトへデータをアップしていただいたり、座談会で直接教えて頂いたり、いつも参考にさせて頂いている勉強会の皆様。
改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。