
2020年8月2週目のFXポンド円相場は自分にとって非常に難しく、そして勉強になる相場でした。
どのような所が難しく感じたのか・・。
- 現在レートは上げに上げ切った先の先
- 一旦の目的地に到達している
- 日足の下降フィボ61.8%、前回大きく下げた所で停滞
- 上に行くのか下に行くのか分からない局面
こういった所で上手なトレーダーと未熟なトレーダーの差がハッキリ出る所だと改めて感じました。
私は残念ながらまだまだ後者です・・。
目次
フィボナッチリトレースメントを使ってFXチャートと会話する!
今回のような場面では、先生が常に仰られている”値動きの意味を考える”という事が、ちゃんと出来るかどうかすごく試される所だなと思いました。
もちろんどの相場でも値動きの意味を考える事に変わりはないですが、今の相場状況は特に考える事が重要で、思考する事で何か相場の本質的な事に向き合えるのではないか、と感じました。
環境認識
日足、4時間足ともに直前は上昇が強い。単純に考えるのであれば押し目からの買いが真っ先に思いつきます。しかし現在は日足下降フィボ61.8、前回下げた所で止められている。今後上に抜けていくとしても一旦は揉み合うことが考えられます。
- 分厚い壁を前にして単純に押し目買いを狙っていい所なのか?
- これから下がる証拠が出ていないのに売りを狙っていい所なのか?
- いや、迷っているなら分かるようになるまで様子を見よう!
自分の中で葛藤がありながら3番を選択しました。
但し誰がどう見てもわかるようなドーンと下に下降していく形が出るまでは、基本的に買いを考えていました。
ただボケーっとチャートを見るだけではなく、徐々に作られていくローソクの集合体を見ながら何かヒントになる事を探っていきます。
1時間足
1時間足でPCの画面に収まる最安値から最高値にフィボを当ててみると押し目買い候補の38.2まではそこそこ距離があります。
このフィボが実際に機能するかどうかは実際にその数値付近に来るまでは分かりません。あくまで目安として見ている感じです。
ひとまず38.2までどのように戻すかを見ようと考えましたが、少し距離があるのですぐに何かの判断材料にはならないかなぁとも思っていました。
下位足で細かい値動きを見る必要があります。
5分足
5分足直前上昇にフィボを当てるとピッタリ38.2で機能しています。
実際に押し目買いが入った証拠が作られました。
しかし日足下降フィボ61.8を一瞬上抜けましたが、これまた一瞬でラインの下に戻されてしまった。ここで2つの事実が出た訳です。
- 5分足上昇フィボ38.2で押し目買いが入った
- しかし意味のある日足の下降フィボ61.8で戻された
どちらを優先して考えるべきか?
いずれにしてもここではまだ何もできません。この後どのような動きになるのかまだ様子を見る必要があります。
その後の値動き
5分足の下降にフィボを当ててみると一旦61.8を上抜けしましたが、その後徐々に下降フィボ38.2に収束していく様子が見て取れます。
上位足の状況と、5分足でこの形を見たら売りの方が有利かも!と段々なってきます。
しかも・・。
いつもの3度目の正直が出ました。
下降フィボ38.2を3回試してもう上には行けません!の形が出た所で売り。最大70.0pips取れる所となりました。
これは以前先生がYouTubeとブログで紹介されていたトレードテクニックの一つです。
まだ見ていない方は是非見てください。
https://11235813213455.net/2020/06/12/post-27579/
FXで大事なのは値動き。フィボナッチリトレースメントはあくまで目安!
フィボの数値に達したから売ります!買います!ではありません。
考え方としては、フィボに限らず何かのツールの数値があるから、インジケーターがあるから売り買いしますでは、勝てる事はあってもツールに振り回されてしまっていますよね。
もちろん予測を立てるのにツールは使いますが、ツールに自分自身が支配されてはいけないという事です。
数値があるからどうこうではなく、値動きが最も重要です。
- 前提となる値動きを考慮してツールの使い方は合っているのか?
- その数値は有効に機能したのか?
- その数値までどのような形、勢いで到達したのか
- 到達した後どのような動きになったのか
を見て、根拠を重ねてトレードしていく事が安全だなと思っています。
さらにその後の値動き
5分足。
日足下降フィボ61.8を再度試しに行きまた上抜けた。
しかしすぐに上昇起点の所まで逆V字で100%戻された。
この意味としては、もう上には行かないよ?と教えてくれているように考えられます。
5分足で上昇が否定される形になりました。戻しから売っていきたい所。
しかし100%戻した所で前回安値から結構強めの反発。下降フィボ38.2があるからと言ってすぐに売るのは難しい。
上昇の勢いが削がれてきた事を確認する必要があります。
下降フィボ38.2に収束してきた。
出来るだけ右側まで待って待って、上に抜けていけない事を確認して売り。
30.0pipsGET!
『値動きの意味を考える』言うのは非常に簡単ですが実際にリアルタイムのチャートで自然に考えられるようになるには訓練が必要です。
常に自分の頭で考える癖をつける事でどのような相場でも、トレードするべきか、様子見するべきか、最適な選択が出来ると思います。
やっぱりFXで勝つためには日々努力の積み重ねが本当に重要だと痛感しています。