
前回の記事でのキーワードは「調整波3波からGO!」。
今回はこのキーワードを掘り下げてFXポンド円1年分を検証しましたので結果をすべて公開します。
難しい話ではありません。
エリオット波動さえ分かっていれば誰でも理解出来ます。
改めて今回のキーワードは「エリオット波動4波順張り」です。
目次
エリオット波動4波順張りのFXチャートパターンとは
FXにおけるチャートパターンというのは相場における関係性において成り立つものです。
この形だけを覚えれば明日からプロトレーダーで勝ち組だ!
なんて夢にようなものはこの世にはありません。
FXでトレードする上で最も大事なことは値動きです。
値動きの意味を理解した上でトレードするから勝てる。
その上でのチャートパターンという引き出しを多く持つことでよりチャンスが掴みやすくなります。
今回紹介するエリオット波動4波順張りのチャートパターンでの条件は2つ。
- 相場の流れに沿ったトレードであること
- 1時間足で直線的にレートが伸びた後の値動きであること
エリオット波動4波って何?
エリオット波動はFX勉強会の先生が配信されるyoutube動画などでも多く紹介されているので、当然ご存じですよね?
画像に示したのがエリオット波動のすべて。
基本的にエリオット波動でトレードをするとしたら、一番力強い値動きになる「3波」もしくは「5波」。
エリオット波動の「2波」や「4波」はジグザグな値動きになることが多くトレードには向かないと言われています。
えっ!じゃあ今回のFXチャートパターン「エリオット波動4波順張り」はダメじゃん。
なのである程度の条件が整うことが必要です。
FXエリオット波動4波順張りの条件①相場の流れに沿ったトレードであること
この条件というのは度々登場してひつこくて申し訳ないのですが、やはり重要なんです。
相場の流れに沿ったトレードということはFXでは順張り。
FXには時間足が沢山ありますのが、相場の流れに沿ったというのは今回は4時間足もしくは1時間足の流れになります。
特に大事なのは1時間足。
1時間足で流れや状況を把握した上で、5分足に落とし込んでエントリータイミングを計りトレードする。
1時間足で上昇しているのであれば買い。
1時間足で下降しているのであれば売り。
この相場の流れに沿うというのは難しいと多くの方が感じているのではないでしょうか。
私もそう思います。
ただ、意外とシンプルに素直にその時の相場を見た方が間違いが少ないかもしれません。
具体的に何個か例を挙げてきます。
これは誰がどう見ても明らかな上昇相場。
相当強い上昇ですね。
なので狙うべきは買いです。
次は誰がどう見ても明らかな下降相場。
こちらも相当強い下降ですね。
なので狙うべきは売り。
次はどうでしょうか。
1番左側はもちろん売り。
下降でありながら途中では1時間足レベルで緩やかな上昇。
この局面では値動きを確認して有利な所で慎重にちょっと買い。
その後はもちろん売り。
FXエリオット波動4波順張りの条件②1時間足で直線的にレートが伸びた後の値動きであること
FX相場は波を作って動くのが基本ですが、値動きに勢いがあるときというのは結構直線的に動くことがあります。
直線的というのは戻しがほとんど無くグイグイとレートが推移していくことで、その方向への力が圧倒的に強いという証拠。
その方向への力が圧倒的に強いということは戻したとしても時間を掛けずに再度進行方向へ押し戻されてしまうことがあるんです。
これが今回エリオット波動チャートパターン「4波順張り」の大きな理由だと思います。
なので例えジグザグな値動きになりやすい4波でもトレードが可能なんです。
ただ、注意点としては4波の初動からトレードすること。
モタモタと動いた後から追いかけると結構失敗するかもしれません。
ちなみに1時間足で直線的にレートが伸びたときの具体例も挙げます。
さあそれでは実際のFX過去相場を見て確認して行きましょう。
FXエリオット波動のチャートパターン検証結果をいくつか紹介
1時間足での条件などを確認して、5分足に落とし込んでエントリータイミングまで具体的にお話しますね。
直近相場の方が参考にしやすいと思いますので、近い日付でエントリータイミングも計りやすい順番でいきましょう。
2020年5月20日
相場の流れでは上昇してきた戻しのような局面。
1時間足では左からダラダラと下降してきて安値から急反発しました。
戻しが完了したかな?という感じです。
この急反発の上昇は直線的。
相場の流れにも沿っていそうです。
なのでエリオット波動チャートパターン「4波順張り」を適用します。
続いて5分足。
高値から直線的に下降して200MAで抑えられて再上昇から下降。
エリオット波動下降3波のような値動き。
3波がどこまで行くのかの目安として起点の谷にフィボナッチエクスパンションを当てます。
そうすると161.8%で何やら止まっていそうです。
ただ、161.8%に到達してすぐに買うということは出来ません。
なぜなら直前は結構強めに下降してきているから。
なので止まったのを確認するためにちょっと待ちます。
そして3度くらい下降出来ないのを確認して矢印で買いエントリー。
2020年4月22日
相場の流れは上昇から横這いを経てグッと強く下降してきた局面。
1時間足直近では大きくみると上昇の戻しですが、高値を切り下げている下降の後なので狙うは売り。
グッと強く下げた下降はどうみても直線的ですね。
なのでエリオット波動チャートパターン「4波順張り」を適用します。
続いて5分足。
安値から逆U字のような形を作って上昇しました。
上昇エリオット波動3波っぽいですね。
3波がどこまで行くのかは今回も上昇起点の山が綺麗なのでフィボナッチエクスパンションが使えそうです。
そうすると161.8%で止まっていそうです。
しかも下降全体のフィボナッチリトレースメント38.2%付近でもあります。
今回もすぐには売れないのでちょっと様子を見ると、161.8%でまた3度くらい止められて上昇して行かないことを確認。
矢印から売りでエントリー。
2019年7月31日
この相場はもっと左の方からずっと下降してきているかなり強い下降の局面。
もう売りしかないというところ。
しかも横這いのような上昇から安値を切り下げて強く再下降してきました。
どう見ても直線的な下降ですね。
相場の流れにもバッチリ沿っています。
なのでエリオット波動チャートパターン「4波順張り」を適用します。
続いて5分足。
安値から上昇エリオット波動3波で強く上昇してきました。
2波から3波が分かりにくくかなり時間が掛かっていますね。
これは下降が強い証拠なのかもしれません。
上昇起点にフィボナッチエクスパンションを当てます。
161.8%まで到達していませんが、付近で綺麗に3度上昇出来ませんよ~の形ですね。
ちなみにこのポイントは1時間足で前回急下降したレートでもあるので、更に根拠がありそうです。
なので、3度目に上昇出来なかった矢印あたりから売りでエントリー。
FXエリオット波動のチャートパターン1年分全部公開
2019年から2020年分のポンド円FX相場において検証したエリオット波動「4波順張り」のポイントを1時間足で全部公開します。
青い四角枠の部分が該当箇所です。
気になる方は是非ご自身で確かめてみて下さい。
以上です。
検証としてはまだまだ足りません。
もっと調べればまた何か発見があるかも。
さあ今日もFXの学習頑張りましょうね!